教えてモンスター

 新しい事を身につけようとするとき、人によって得意なパターンがあるようです。パソコンの操作を身につけようとたくさんの人が四苦八苦してる昨今、その取り組み方で、その人の性格が丸見えになってしまうことがよくあります。

 私の場合は人に聞くよりも自分であれやこれやと試してみるのが好きです。というよりも人を信用してない(^_^;)。あまのじゃくなので「ホントにぃ??」と思ってしまうんです。だからパソコンを人に習ったことがほとんどありません。これはつくづく損な性格だと思います。

 逆に人に訊きまくる人がいます。本を読んでもわからないし、第一どんな本を読んだらいいかがわからない。とにかくわからなくなったらまず訊く。・・・ある意味で恵まれた人だと思います。だって気軽に訊ける人が身近にいて、その都度答えてくれるんだから。

 訊かれる方も気軽に教えて、ありがとうなんて言われるといい気分になったりもします。何度も同じことを訊かれても、少しくらいは我慢して付き合います。しかし「すまないけど・・・」なんて言いながら同じことを5回目くらいに訊いてきた日にはさすがにストレスのゲージが上がってしまいますね。乗りかけた船で「もう知らないよ」とも言えないし・・・電話の音に「またか!」と身構えるようになってくると、「教えてモンスター」の誕生。こんなことにならないよう、お互いのストレスを減らすために、上手な質問の仕方を考えてみましょうよ。

その1「明解な質問が明解な答えを呼ぶ」

 明解な質問って何?といわれそうですが、訊きたいことがはっきりしているのが明解な質問。どこがどうわからないのか、整理してから質問して下さい。そのためには、画面に書いてあることをよく読むこと。何をしたときにそのメッセージが出てきたのか? もう一度やってみても同じ状況になるのか? 紙に書き出してみるのも良いと思います。何がわからないかわからない・・・そんな人もいるかもしれませんが、とにかく目的(何をしようとしているのか)と現状(「うまくいかない」ではなく「○○をクリックすると××というメッセージが出る」などと具体的な説明)だけははっきりと伝えて下さい。それによって自分の頭も整理されて、回答が入りやすくなります。

その2「電話では訊かないで」

 例えばお宅で飼っているペットのことを電話で説明するとします。「身体が白くて耳は片方茶色、背中に黒い模様があってね・・・」それを聞いた人に絵を描いてもらったら、果たしてドンピシャリ正解の絵が描けるでしょうか? ・・・難しいと思います。下手をするとこちらは犬なのに三毛猫の絵を描いてしまう可能性だってあります。そのくらい言葉というのは頼りないものです。(それがオモシロイところでもあるんですが)

 だから電話で込み入った説明しようとすると、とてもわかりにくくお互い疲れます。特にパソコンに慣れていない人の場合、電話だとうまく説明できなくて相手に状況を把握してもらうまでに、かなり時間と労力がかかってしまいます。さらに説明を聞きその通りに操作するのも難しいし、相手は画面を見ていないから聞き手が間違った操作をしていてもわからずに進んでしまったり。あげくに「ここはどこ? あなたは誰?」・・・(――;)

 出先への携帯は相手の状況がわかりにくいので特に慎みましょう。

その3「聞き上手はパソコン上手」

 なんだか社会人のためのマナー教室みたいになってきました(^_^;)。時々いるんです。説明の途中でサッサと操作を始めてしまい、話を最後まで聞いていない人が。それで見当違いの操作をして、結局わからなくなってもう一度初めから説明しなければならなくなる。お互いの時間がムダになりますよね。人の話は最後まで聞いて下さい。

その4「そのメモで後から一人でできますか?」

 メモの取り方で理解度がわかります。メモを取るとき大事なのは、後で見てわかる、使えるということです。後で「使える」ようにするためにはタイトルが必要です。何について書いてあるのか、なるべく具体的なタイトルをつけましょう。そしてメモを相手に見てもらってこれでいいか聞いて下さい。時間があれば相手のいる前でメモの通りに操作してうまくいくかどうか見てもらいます。さらに書き足すことがあれば、この時点で書いて下さい。書かなくてもこの位のこと、わかる、おぼえられる・・・その過信は捨てましょう。その時できた気になっても、明日になればすっかり忘れているかもしれませんよ。

・・・う〜ん。これってほとんどのことが日常生活とか仕事の上でも当たり前のことだと思えてきました。やはり性格が表れてしまうようです。「天は自ら助くる者を助ける」。人に訊くときにはそれなりの覚悟と自覚を持って(お礼に何かおごろう、とか言うことじゃないですヨ)、しっかり訊いて欲しいものです。

 しばらくぶりに会った人から「この間教えてもらったあれ、うまくできるようになったよ。ありがとう!」なんて言われたら、その日一日いい気分で過ごせたりします。そんな気持ちの良いコミュニケーションを増やしていきたいですね。